2009/03/23

後に続けー さっ どっこまでも♪(ロストボーイズのテーマより)

沼田元氣の「水玉の幻想」という超かっこいい本を買った。

「水の一滴から宇宙を見る絵本」

真ん中の白い丸のところは、実際には表紙から背表紙まで貫通して穴があいてるの。
しかもこれには写ってないけど、帯が水木しげるの絵なの。(たぶん”水”木しげるだから?)
そして裏表紙の帯には、「永遠が見える2,980円!」と書いてある。何も言えない。
中は水玉に関する古今東西の名言(と思いきや全然水玉関係ない”うまくいかなかったおかげで、すべてがうまくいく (みつお)” とかも普通に混じってる)と、写真や、写真のコラージュで構成されてる”絵本”らしい。
中の作品と構成がむちゃくちゃかっこよすぎて、いままで名前は知ってたけど沼田元氣って何者?と思って調べてみたら、芸術家らしいんだけど、アンディ・ウォーホルに師事していたらしい。
そして出てきた他の作品と、プロフィールがやばい


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(以下引用)
ヌマゲンのマスターピース。

薔薇色の少女時間がつまったビジュアル文芸書。沼田元氣氏が今まで試みてきた「ポエムグラフィ(散文詩+写真)」のベスト版。モデルには、浅野忠信、清水 ゆみ、英玲奈、美香・クレア、福田明子、安藤盟、瑠根子、成松阿留奈、鈴木さらさほか……マル秘ゲストも多数登場。ロケ地、ファッション、小道具まで、ヌ マゲン・ワールド百花繚乱!  
散歩好き、雑貨好き、デザイン好き、アート好き、文学少年少女にもおすすめの一冊です。
巻末にロケ地一覧掲載。

「ポエムグラフィ」という日本語はありません。
「poemgraphy 」という英語もありません。
でも、その表現はあります。
ぼくがその表現手段の実践者となるべく
そんな言葉を作り作品にしてみました。
どうかお楽しみ下さい。
でもこれはぼくの特許でもオリジナルでもありません。
皆がマネして、詩を写真で描いたり、
ヴィジュアルを詩にして詠んだりして、
そんな方法や表現によって
面白い世界を作り出せればいいなと思います。
いつか、ポエムグラフィという表現がひとりだちして、
たくさんの作品がうまれゝばいいなァと思います。
たくさんの若いポエマーやフォト&デザイングラファーが、
楽しく和合合体して、
ポエムグラファ-が生まれることを望んでやみません。
(著者より)

内容(「BOOK」データベースより)
あこがれとうっとりがつまってる。薔薇色の少女時間の文芸絵本。詩を写真で描いたり、ヴィジュアルを詩にして詠んだり。詩と写真のポエムグラフィ。

(以上)
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何者?ってかんじじゃない?
これだけ見るときれいめな保守的なアーティストかとも思うけど、デビュー作が”盆栽小僧のパフォーマンス”で、アンディ・ウォーホルに気に入られたきっかけが”盆栽ファッション”だからね。
なんだか知れば知るほど遠ざかります。
でもすごく欲しい。ほほえみ。
”散歩好き、雑貨好き、デザイン好き、アート好き、文学少年少女にもおすすめの一冊です。”とか頭悪そうすぎて吐きそうな文章だけど、この人が言うこの言葉は、なんだか宗教のようにすら感じます。

この人のテンションが謎すぎて狂人的すぎて、言葉じゃ説明できないんだけど、水玉の幻想にもいたるところに狂ってるポイントがあって、是非みんなに見てほしい本です。
細かいところを抜きにしても、本当にかっこいい作品を作る人です。あたりまえか。でも初めてちゃんとこの人に触れました。



ていうかポエムグラフィにやられた。本や、自分の書いた文章をビジュアルにしようとしたり、逆にビジュアルだけの詩集とかが作りたくて、そういうものがあってもいいじゃないかと思ってたけど、ここにもういました。いいなぁ。やりたいなぁ。ポエムグラフィ。後に続け。



本当になんだかこの人に対しては”カッコいい”とかしか言えない。詩には詩で対抗できない。沈黙しか勝てない。
非常に気になる人です。

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