2009/04/12

今が未来だ

 自然が休養をする、とわたしたちは言う。そのじつ、自然は死にものぐるいで突貫しているのだ。ただ、自然は、店を閉めて鎧戸をおろしただけなのだ。しかし、そのなかでは、新たに仕入れた商品の荷をほどいて、抽斗ははちきれそうにいっぱいになっている。これこそほんとうの春だ。今のうちに支度をしておかないと、春になっても支度はできない。未来は私たちの前にあるのではなく、もうここにあるのだ。未来は芽の姿で、わたしたちといっしょにいる。いま、わたしたちといっしょにいないものは、将来もいない。芽が私たちに見えないのは、土の下にあるからだ。未来がわたしたちに見えないのは、いっしょにいるからだ。

(カレル・チャペック 園芸家12か月「11月の園芸家」より抜粋)

下↓の日記と一緒に載せようと思ってたんだけど、長かったので削った文章。やっぱり載せる。
下の日記の文章の、直前にくる文章です↑
今のわたしたちの現状も、こういうことだとおもうんですよ。
来年の春にほんとうの春を迎えるための秋なのだ。人生的な意味で。
どんなことにも言えると思う。今が未来だし、人生はおもっているよりも短い。
時間は無限にはない。わたしも最近気づいたけど、だから意外とやりたくないことやってる時間はなくて、ほんとうにやりたいことだけやって十分なくらいの長さだと思う。まじで。

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