2008/11/06

She Is All

何度も
読み返す手紙がある

何かの紙から切り取った、二辺がぎざぎざの単なる紙に、ボールペンで書いてある手紙
マスキングテープで止めただけだった そのマスキングテープも、何度も開きすぎて今ではほとんどくっつかない


私以外の人には何の意味も持たない手紙
受け取ってから半年くらい経つのに いまだに何度も開いてしまう

淋しい時や 強がる時に


私はこの紙が大切なんじゃなくて、この紙に込められた真実が大切なんだ
この紙に込められた気持ちが大切で、宝箱にいつでもしまう
大切にしているのは、ここにあるものよりもっと大きなもの
意味が驚きに変わって、実感に変ってゆく
この紙の向こうにいる人
ここにインクを染ませたひと



デザインもきっと、そういうことなんだろうな

小さな私が思うことが、より多くの人の普遍になりますように
紙よりインクより、多くの意味を持ちますように
祈りながら手を動かす

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