2008/11/06

Over the rainbow(手の中に虹を生む本がある)

絵画はあらゆるクオリアの模索だったという。
クオリアというのは、ラテン語で「質」という意味。チョコレートの甘さと蜂蜜の甘さが違うこと。そのそれぞれの感触がクオリア。
印象派の絵が愛されるのは、それまでにはないクオリアをもっていたから。
音楽もそうだろう。ジャズとロックのクオリアは違う。
今聞いているジャズは、絹やベルベッドのように、寡黙にやわらかいのに少し日に当てて動かせば、世にも細かい単位で輝くようだ。
くらやみの音楽だ。それとその中で光るネックレスやトランペットの硬質。
(おしゃれして夜の街に遊びに行きたいな)


その時代の中で誰が一番意味を持つかで競っているわけでしょう という 佐藤晃一氏の言葉が忘れられない。
あれからずっと考えている。

今の時代に必要なクオリアは、どんなものだろう。
現実のたった今では、寒い秋の風のコートを着た夜の女王が,静かに鎮座しております。

しあわせなやつ。

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