2008/04/24

うんと愛す

今日もう一度、閉館間際のgggに行った。
そしたらすっごくちいさいおじいさんと、そのおじいさんの肩くらいしかまでしかないこれまたちいさな腰の曲がったおばあさんがふたりで展示を見ていた。
おばあさんは薄くなった髪の毛を綺麗な金色にそめていて、それが白髪からすごく自然にグラデーションになって肩にふうわりとかかっていた。コートの色は曇った青空のような青灰色。とてもきれいな
おじいさんはそんなおばあさんにいろんな作品を指差しながら、絶えず色んなことを話していた。おばあさんもそれについて明瞭に応えてい(るようだっ)た。
そしておばあさんが何か言うたびにおじいさんは心底楽しそうに笑って、肩を優しく抱くようにしてそっとおばあさんに触れるのです。
ふたりはずっと寄り添って、図録まで眺めていた。
あの二人がどんな関係なのか分からないけれど、過去に若かったころも一緒にいたと仮定して、その時のふたりを思い浮かべようとしてみた。

未来は見えない。けど、あんなケースに遭遇してしまったら、目指すしかないでしょう。

大切な人を幸せに出来たらどれほど嬉しいことでしょう。

雨にふられてあまやどり、のつもりの展示会場で思いもよらぬ大きな生きる展示に出会ってしまった。というおはなし。

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