2008/12/26

グラフィックにいてデザインの作品を作るときは9:1くらいでコンセプト:表現(定着?)なんだけど、
物語を考えるときはなぜかその割合が1:9くらいになる。


それって不思議だなぁと思う。なんでだろう。


広告とか作るときは最後の着地までちゃんと想像してよしってなってから進めるし、ピンときたアイデアって途中で何かあっても、巨大迷路で迷ってる時に上から見てる人が道を教えてくれるように糸口がなんかしらみつかっていくけど、
お話は、「こういう設定で書きたい」とか「この言い回しが使いたい」とかがぐんぐん先に行っちゃって、最後の景色がけぶったままになってる。
すすんで行くうちに徐々に晴れて行くと言うか・・・


それがデザインとアートの違いなんでしょうかね。
自分のお話がアートなわけじゃないけれど、外に開いて行かないで自分の中に深くもぐっていく種類の表現ってそういうものなのかな。
書いてゆくうちに連鎖的にわかってゆくことがあるという風な、一つの話の中で自分自身も成長してゆくというか。



というわけで、いろんな人からお話書いてよって言われてとっても嬉しいんですが、オチがつけられなくて困ってます。
オチがつかなくていい作風みたいなのを模索するべきか。
いやでもなぁ。
読んだ人に得るものがない物は書きたくないな。でも自分が本当に思ったことを書けば、それはだれかの実感になるとは思うんだけど。
多くのことを求めすぎなのかな。自分にも。?
細切れの思想をひとつの物語の中にまとめていくのって本当大変だ。これが創造というものか。

4人の人にお話を渡す約束をしているのですがまだどれも完成していません。がんばります。
これから書きたいお話リスト

・名前を付ける仕事の人の話
・悲しみを燃やす仕事の人の話
・星屑が降り続ける町の男の子の話
・ミルクの雨の話
・ビールの海があって、ミルクの雨が降る国の話
・いつもの風景の、細かい細かい描写だけの話

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