2009/08/09

月夜のレールは光で描いた川のようだ

くるりのいちばん新しいアルバムに入ってる、
「夜汽車」という曲がとても好きだ。
というか、この曲からも伝わってくる、
”夜汽車”という言葉から連想される全てのことが好きだ。
始まりの高鳴りと、移動中のモラトリアム感。
そして夜。

字面も美しいし、口に出して言うともう、
自分がとてもミステリアスな秘密を持った人のような気がしてくる。

大島弓子が黒猫の名前に「夜汽車」というのを考えついたというエッセイを読んだ時、
もう、本当にむかつくくらいくやしいくらいその感性を尊敬した。
黒猫の金色の目が、くらやみを走る夜汽車の窓の明かりに思えたんだって。

名前をつけるセンスがあまりないわたしにとって、(けど努力はしている)
素敵な名前を考えられる人への憧れ度はかなり高い。
高校のときに、「いつか白い猫と黒い猫を飼って、
それぞれ”ネガ”と”ポジ”っていう名前にしよう」とか
考えてたのとかを思い出してまた恥ずかしくなったりした。
あーあ。だがしかしいつまでも下手でおれるものか。

3 件のコメント:

  1. キムラユミ2009年8月10日 1:50

    はじめてコメントさせていただきます。
    しばらくROMらせていただいてました。
    タマグラ1年のキムラと申します。

    私も名前をつけるセンス、というかほかの色々なものでも
    時々恥ずかしくなるようなダサさを披露してしまうので
    すごく共感しながら読ませてもらいました。
    黒猫の金色の目が夜汽車のライトだなんて・・・
    すごく素敵ですね!!

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  2. キムラさん

    はじめまして!こんにちは。
    知らない方からのコメントがはじめてでドキドキしました…
    そうですよね、webってそういうところでした。
    読んでくださってありがとうございます〜

    黒猫の毛並みが夜の闇なんて、もう…
    とポーっとなってしまいますよね。
    大島弓子さんの漫画、是非読んでみてください。
    個人的には「バナナブレッドのプディング」
    がいちばんおすすめです。

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  3. キムラユミ2009年8月12日 10:31

    突然現れて驚かせてすみませんでした(笑)
    今までブログを読ませていただいていた感想では、好きなものや苦手なものの感覚が似ているように思えていたので、それで興味深く読ませていただいていました。
    私もドキドキしながら書き込ませていただいたのですが、お返事いただけて嬉しかったです。
    「バナナブレッドのプディング」是非読ませていただきます!

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